毎年夏になると私の故郷、静岡県静岡市清水区を訪れてくれる友人がいます。
いつも困るのが暑さと、もうひとつが「富士山」です。皆さんが富士山を思い浮かべる時はほぼ100%で雪を纏っている姿なのではないかと思います。
しかし夏場の富士山は冠雪がなく「ただのデカい山」ですし、だいたい積乱雲や笠雲に覆われており、空気の透明度も低いため、名所としての役割を果たしてくれません。
だったら冬に来てもらえばいいだろう、と思われるかもしれませんが、彼は海外在住で、夏のバケーションの時だけ来日し、日本全国の知り合いの街を訪ね歩いて再び帰っていくのです。
少年時代に憧れたような生き方を体現している彼の自由さですが、富士山の景色はなかなか思うようにいかないようです。(木村)